【シリコンバレー=山田遼太郎】米SNSのX(旧ツイッター)で10日、接続の不具合や表示が遅れる障害が発生した。日本や米国、英国など世界規模で影響があったようだ。オーナーのイーロン・マスク氏は「大規模なサイバー攻撃があった」と米東部時間10日午後1時(日本時間11日午前2時)すぎにXに投稿し、攻撃が続いていると明らかにした。
Xのスマートフォンアプリやウェブサイトで、最新の投稿の読み込みに時間がかかるなどの不具合が断続的に起きている。
利用者の報告を基にウェブサービスの不具合情報を集計するサイト「ダウンディテクター」によると、米東部時間10日午前6時(日本時間10日午後7時)ごろから日本や米国で障害の報告が急増した。米東部時間10日午後も報告が多い状況が続いている。
マスク氏はXへの投稿で「我々は毎日攻撃を受けているが、今回は多くの(攻撃)リソースが用いられた。大規模で連携している集団と国のどちらか、または両方が関与している」と述べた。サイバー攻撃が障害に関係しているとみて原因の調査を進める。
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マスク氏は10日、米FOXニュースのインタビューで「何が起きたのか正確には分からない」としたうえで、サイバー攻撃は「ウクライナ地域が発信元のIPアドレス(ネット上の住所)でXをダウンさせようとした」と発言した。
サイバー攻撃ではIPアドレスの偽装は珍しくない。真意は明らかではないが、マスク氏はロシアの侵略を受けるウクライナに早期和平に応じるよう圧力を強めている。マスク氏への反発から、ウクライナがサイバー攻撃に関わった可能性があると示唆する発言だ。
情報元
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN10C9F0Q5A310C2000000/