YouTubeが日本でも展開する有料サービス「YouTube Premium」について、国外の一部地域で新たな値上げが観測されたとして話題になっている。
海外掲示板のRedditに寄せられた報告によると、今回の値上げは主に欧州諸国を対象としているという。具体的な値上げ例を見ると、オランダ、イタリア、ベルギーなどでは個人プランが11.99ユーロから13.99ユーロ(約2,200円)に、家族プランが17.99ユーロから25.99ユーロ(約4,180円)と約1.4倍ほどの値上げに。
欧州ではアイルランド、スイスなどが並んでいるほか、欧州以外にも、デンマーク、スウェーデン、シンガポール、アラブ首長国連邦、マレーシア、サウジアラビア、インドネシア、コロンビア、タイなどでも同様の値上げが確認されている。さらに、iOSアプリ版を経由して契約した場合には30%のストア手数料も嵩むため、よりその影響は大きいという。
値上げ地域の対象者にはメールが送付されており、投稿されたスクリーンショットからはその理由について「優れたサービスと機能を継続して提供する」ため、クリエイターをサポートするためなどとしている。
YouTube Premiumとは、YouTubeの有料サブスクリプションサービス。登録することで再生ページの広告非表示、動画のバックグラウンド再生やポップアップ再生、音楽サービス「YouTube Music」などが利用でき、日本国内では原則月額1,280円(税込)で提供されている。しかし、こうした動きを鑑みると、日本でも同様の値上げの可能性は存在しうる。
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この大幅な値上げを受け、海外ユーザーからは不満の声が相次いでおり、日本国内でも一部から云われていた「割高感」を指摘する意見が多い。確かに動画広告が非表示になり音楽も聴けて1,280円は高いとは言い難い一方で、外部サービスの価格を考えるとそうとも言い切れない。実際、外部サービスであるNetflixとAmazonプライムの料金を合わせた価格よりも高いなどといわれている。
一部のユーザーは月額料金を少しでも安くして契約しようと、価格を安価に設定している国(トルコ、ウクライナなど)にVPN接続するという“裏ワザ”が知られているが、直近にも「バレて解約された」といった報告が寄せられており、価格面については特に注目したいところだ。