23歳の男性がニューヨークで逮捕され、1億ドル規模のダークウェブの麻薬マーケットプレイスを所有・運営し、利益を得ていたとして起訴された。捜査当局は仮想通貨の取引を追跡し、彼の実際の身元を特定した。
米検察当局の発表によれば、オンラインで「ファラオ」という名前で活動していたルイ・シアン・リン被告は、5月18日にニューヨークのジョン・F・ケネディ空港で逮捕され、5月20日に連邦裁判所に出廷した。
「ルイ・シアン・リンは、約4年間にわたり、『インコグニートマーケット』という麻薬売買のための最大級のオンラインプラットフォームの1つを運営し、1億ドル相当の違法な麻薬取引を行い、個人的に数百万ドルの利益を得ていた」という。
インコグニートマーケットは、ウェブブラウザTorを使用してアクセスするオニオンベースの電子商取引プラットフォームだ。Torでしかアクセスできないウェブのことは「ダークウェブ」または「ダークネット」とも呼ばれている。
このマーケットは、コカイン、LSD、MDMA、アデロールなどの薬物をビットコイン(BTC)やモネロ(XMR)を支払い方法として売買することができた。
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司法省によれば、マーケットが独自の仮想通貨サービスを使用することを要求し、各購入の5%を取ってエスクローサービスを提供していたという。
リン被告は継続的な犯罪事業への関与、麻薬共謀、不正表示薬品の販売共謀、マネーロンダリングの罪で起訴された。有罪となった場合、最高で終身刑に処される可能性があるという。
司法省によれば、リン被告のバイナンスとクラーケンのアカウントに保管されている仮想通貨の没収した。
FBIは仮想通貨の取引を追跡
FBIは、リン被告の名前で開設された中央集権型仮想通貨取引所のアカウントとインコグニートマーケットの仮想通貨取引を追跡することで、リン被告とダークウェブサイトの関連を特定したと主張した。
FBIは、リン被告が管理する仮想通貨ウォレットがインコグニートマーケットのウォレットから資金を受け取り、それがリン被告の名前で開設された取引所アカウントに送金されていたと説明する。
少なくとも4回の送金をFBIが追跡し、リン被告の仮想通貨ウォレットがインコグニートマーケットから得たBTCを「スワッピングサービス」に送金し、XMRに交換し、それをリン被告のものであるとFBIが主張する仮想通貨取引所アカウントに預けたという。
リン被告の仮想通貨取引所アカウントへの入金はインコグニートマーケットとともに成長し、2021年には約6万3000ドル、2023年には約420万ドルに達し、昨年7月から11月の間に別の取引所アカウントには450万ドルが入金されたという。
情報元
https://jp.cointelegraph.com/news/incognito-market-founder-arrested-charged-new-york