インターネット上での漫画の「タダ読み」被害が、海賊版サイトだけでなくグーグルやアップルなどの巨大IT企業(プラットフォーマー)が運営する動画共有サイトや公式アプリストアでも拡大している。違法投稿者らの特定や提訴は困難を極め、被害の全容は見えない。違法コンテンツを通じた広告収益の一部は巨大ITに流入しているが、著作権者(作者)に還元される仕組みは不十分。作者の利益に直結する問題に「日本の漫画文化そのものが衰退する」と出版社側の危機感は強い。
「ワンピース 最新話」「呪術廻戦 日本語フル」…。動画共有サイト「ユーチューブ」や「TikTok(ティックトック)」などでは検索候補に漫画を無料で閲覧可能な動画をユーザーが求める言葉が並ぶ。検索を進めると、ページやこまを切り取って紙芝居のように編集した動画が多数見つかる。出版大手KADOKAWAは昨年、グーグルとアップルの公式アプリストア内で海賊版閲覧用のアプリを5点発見したという。いずれも規約で禁止されている著作権侵害行為に当たる。
国内最大級の品揃え【DMMブックス】ロリポップ!
ファッション雑誌No.1 宝島社公式通販サイト『宝島チャンネル』
>出版社などでつくる一般社団法人「ABJ」の伊東敦広報部会長は「ネット上には違法コンテンツがあふれかえり、削除要請を送るコストは著作権者側の大きな負担となっている」と指摘する。
情報元
https://www.zakzak.co.jp/article/20240520-RMWJPHGX2NJEXO4HAXAAAFEWV4/photo/RVUW5LRA45KYNDCCD6L3W65DEM/