定額料金を払うことで一定期間特定のサービスを受けることができる「サブスク」。都度払いよりも手軽な一方で、「解約したいのにできない」などのトラブルも多く発生しています。サブスクを使いこなすためには、契約前に利用規約をよく確認することが大切です。
サブスクとは?
サブスクとは「サブスクリプション(定期購読、定額制)」の略語で、その名の通り月額や年額で定額料金を払うことにより一定期間商品やサービスを利用できます。
サブスクは主にデジタル系のものと非デジタル系のものに分けられます。
<デジタル系のサブスク>
「動画見放題」や「音楽聴き放題」のものが代表的です。
その他にも、特定のソフトウェアを利用できるサブスク、オンラインでレッスンを受けられるサブスクなどがあります。
<非デジタル系のサブスク>
雑誌や食品などの商品が毎月送られてくる定期便タイプや、洋服やアクセサリー、車、家などを借りられるレンタル・リースタイプのものなどがあります。
サブスクの多くはインターネットのみで手続きが完了できるため、気軽にサービスを試せるのが魅力です。
一方で、サブスクの契約に関してはトラブルも多発しています。契約前に利用規約をよく読み、契約内容を理解してから申し込むことが重要です。
<よくあるトラブル事例>
●解約方法がわからない
●契約時に設定したメールアドレス・パスワードを忘れてしまい、解約できない
●無料期間中に解約するのを忘れ、継続して課金が発生していた
●解約を忘れ、利用していない期間も毎月料金を取られていた
●契約期間の縛りにより解約できない/解約したら違約金を請求された
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契約時に注意したいポイント
<最低契約期間の縛り>
サブスクによっては、「最低何ヵ月まで契約」などの条件が定められており、「契約したばかりだけれど、サービス内容がイメージと違ったのですぐに解約したい」といった要望が通らない場合や、解約できても違約金を請求される場合があります。
<無料から有料への自動移行>
「1ヵ月無料」などを謳うサブスクは、無料期間の終了と同時に解約されるものと、そのまま自動で通常料金に移行するものとがあります。後者の場合、例えば最初に少しだけサービスを利用しただけで解約せずに放置してしまうと、気づかないうちに支払いが継続して発生することになってしまいます。カレンダーや手帳に無料期間の終了を書き込むなどして、忘れないように解約しましょう。
<契約中は支払いが継続>
サブスクの多くは契約が自動更新され、利用の有無にかかわらず支払いが継続します。全く使わない期間が続くと損になってしまうので、当面利用する予定がないなら忘れないうちに解約しておくのがおすすめです。
ただし、最低契約期間の縛りがある場合は、契約したばかりだと解約できないことがあるためご注意ください。
※サービスをスキップできることも
定期便タイプのサブスクであれば、指定した期間だけ支払いをスキップできる場合があります。送られてきた商品が使い切れずに溜まってきているようなら、いったんスキップするのも手です。定期購入のスキップが可能かどうかは、企業の公式HPでご確認ください。
<解約方法も要確認>
解約時にはIDやパスワードが必要になります。申し込んだ際に登録した情報は忘れないようメモしておきましょう。
もし請求に納得できない、解約したいのに連絡が取れないなどのトラブルが発生した場合は、消費者ホットライン「188」に相談しましょう。
サブスクトラブルを巡っては、令和4年6月に「改正特定商取引法」が施行されています。これにより、事業者が消費者に誤認させるような表示を行い、消費者が契約申し込みをした場合、契約を取り消せる可能性があります。