FacebookとInstagram、Threadsが2時間にわたり機能停止、世界中が大混乱に陥った

FacebookとInstagram、Threadsが日本時間の3月6日午前0時ごろから約2時間にわたって機能停止に陥った。システム障害が原因の可能性が高いとみられているが、米国では15州で予備選挙が実施される「スーパーチューズデー」と重なるなど世界に混乱をもたらした。

メタ・プラットフォームズの最高経営責任者(CEO)であるマーク・ザッカーバーグは、自社のミッションを「世界をよりオープンでつながったものにする」ことであると表現していた。ところが、3月5日(米国時間)には逆のことが起きた。Facebook、Instagram、Threads、Messengerを含むメタのほぼすべてのソーシャルメディアプラットフォームが、約2時間にわたって世界中で広範囲に障害を起こしたのである。

一部の人々はFacebookやMessengerから急にログアウトされ、Instagramは米東部時間の午前10時(日本時間の6日午前0時)ごろから新しいコンテンツを読み込めなくなった。

「人々がわたしたちのサービスにアクセスできないでいる事態を認識しています」と、 このときメタのコミュニケーションディレクターのアンディ・ストーンはXに投稿している。「わたしたちは解決に取り組んでいます」

続いてメタの広報担当者は取材に対し、ストーンによる新たな投稿があったことを明らかにした。「(メタは)影響を受けたすべての方々のために可能な限り素早く問題を解決しました。ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と、ストーンは約2時間後にXに投稿している。

メタのプラットフォームが一部のユーザー向けに徐々にオンラインに戻るまで、障害は約2時間にわたって続いたようだ。ネットワーク監視サービスを提供するThousandEyesによると、メタのウェブサーバーは米東部時間の午前11時30分(日本時間の6日午前1時半)過ぎの時点でアクセス可能な状態にあった。ところが、一部のユーザーはログインを試みるとエラーが表示され続けていたことから、「原因は認証などのバックエンドサービスの問題にある可能性がある」とXで指摘している。

この後、メタが「問題を解決しました」とThreadsに投稿したのは、米東部時間の午後1時(日本時間の6日午前3時)近くになってからだった。

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障害の発生については、複数のハッカー集団が関与を主張している。しかし、歴史を振り返ると、この種のサービス中断が極めて悪意のある人々による行為であることは非常に珍しい。実際にFacebookとInstagramでは2021年に大規模な障害が起きているが、このときはルーターのアップデートが原因だった。

今回の障害の発生は、全米の15州で予備選挙が実施される「スーパーチューズデー」に向けて米国の人々が投票に出かけたタイミングと重なっていた。政治広告への支出はまだ圧倒的に伝統的メディア(主にテレビ)が対象だが、Insider Intelligenceの予想によると、24年の政治広告への支出の28%以上がデジタルプラットフォームに投じられ、メタは123億2,000万ドル(約1兆8,000億円)と予想される総支出のうち約4.5%を受け取ることになるという。

情報元
https://wired.jp/article/facebook-instagram-whatsapp-and-threads-back-online-outage/