走行中にエンジンが突然止まったら?
高速道路では法令の規定や警察官の命令、危険を防止するため一時停止する場合を除き、停車や駐車は道交法第75条の8に記されています。
ただし、故障などが理由で十分な幅がある路肩や路側帯にやむを得ず駐停車することは、例外のひとつとして認められています。
鳥取県警に走行中にエンジンが止まった場合の対処方法を聞きました。
「一般的なことになりますが、いわゆるエンストによるトラブルで車が止まってしまった場合は緊急時の3原則が適用されます。
『1.路上に立たない』『2.車内に残らない』『3.安全な場所に避難する』速やかにガードレールの外に避難する
の3原則です」
ちなみに、この事故はトンネル内で発生しており、オンライン地図と画像で確認したところトンネル内にはクルマを退避させられるようなスペースがありませんでした。
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もう少し詳しい方法がJAFの公式サイトに掲載されています。
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1.ハザード ランプを点灯して、路肩に寄せる。
トラブルが発生した際はまず、ハザードランプを点灯させ十分な幅がある路肩や路側帯に寄せて停めます。
橋やトンネルなど、路肩が狭かったり、路肩がなかったりする場合は可能な限り広い所まで自走してください。
2.発炎筒や停止表示器材を車両の後ろに置く
クルマが来ていないタイミングで速やかにクルマから降りて、同乗者をガードレールの外側など安全な場所に避難させます。
停止表示板や発煙筒などで周囲のクルマに停止していることを知らせます。
3.ガードレールの外側などに避難
同乗者に続いてガードレールの外側などに避難します。
なお、橋や高架などで外側に避難できない場合は 、追突された際に巻き添えにならないようにクルマより後方に避難します。
4.非常電話か携帯電話で救援依頼をする
原則として高速道路などでは1kmおきに設置してある非常電話か携帯電話で救援依頼をします。
場所が特定できるように、路肩にあるキロポストの数字を伝えます。
なお、非常電話で連絡した場合もそのままJAFに救援依頼ができます。
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高速道路上で止まってしまうことは大変危険です。
鳥取県警の「緊急時の3原則」にもあるように、発煙筒をたいたり、停止表示器材を出したりする余裕がなければ、まずはハザードランプを点灯させて車内に残らず安全な場所に退避することが最重要といえます。
また、走行中にエンジンの不調を感じた場合はすぐに退避できるよう、路肩に近い車線を走るか、もしくは広い路肩やサービスエリアなど安全な場所にとめてJAFを呼んで点検してもらうことを勧めます。
自動車保険のロードサービスは「エンジンが何となく不調」というだけでは利用できない場合もありますが、JAFは原因がはっきりしない不具合や異音・異臭など気になる場合も利用が可能です。
これらのサービスは会員なら無料ですが非会員でも1万円~2万円(高速道路/一般道、夜間/昼間/レッカー有無によって料金が異なる)で利用ができます。
先を急ぎたい気持ちがあっても、少しでもエンジンの不調などを感じたら大事故になる前に安全な場所で停車し救援を呼ぶことを強く勧めします。
また会員でも非会員でも「#8139」で救援を呼んでください。