米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA: Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は8月2日(米国時間)、「Mozilla Releases Security Updates for Firefox and Firefox ESR|CISA」において、Mozilla Firefoxに複数の脆弱性が存在すると伝えた。これら脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性があるとされている。
脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。
- Security Vulnerabilities fixed in Firefox 116 — Mozilla
- Security Vulnerabilities fixed in Firefox ESR 115.1 — Mozilla
- Security Vulnerabilities fixed in Firefox ESR 102.14 — Mozilla
脆弱性が存在するとされるプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Mozilla Firefox version 116よりも前のバージョン
- Mozilla Firefox ESR version 115.1よりも前のバージョン
- Mozilla Firefox ESR version 102.14よりも前のバージョン
脆弱性が修正されたプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Mozilla Firefox version 116
- Mozilla Firefox ESR version 115.1
- Mozilla Firefox ESR version 102.14
修正対象となった脆弱性のうち、特に深刻度が高いものは次のとおり。
【Mozilla Firefox version 116】
- [重要]CVE-2023-4045: オフスクリーンキャンバスがクロスオリジン制限を回避できてしまう脆弱性
- [重要]CVE-2023-4046: WASMコンパイル時に不適切な値が使われてしまう脆弱性
- [重要]CVE-2023-4047: クリックジャッキングによる潜在的なパーミッション要求バイパスの脆弱性
- [重要]CVE-2023-4048: メモリ不足に起因するDOMParserクラッシュの脆弱性
- [重要]CVE-2023-4049: プラットフォームオブジェクト開放時の潜在的な競合条件の脆弱性
- [重要]CVE-2023-4050: StorageManagerにおけるスタックオーバーフローの脆弱性
- [重要]CVE-2023-4056: Firefox 116、Firefox ESR 115.1、Firefox ESR 102.14、Thunderbird 115.1、Thunderbird 102.14におけるメモリセーフティバグの脆弱性
- [重要]CVE-2023-4057: Firefox 116、Firefox ESR 115.1、Thunderbird 115.1におけるメモリセーフティバグの脆弱性
- [重要]CVE-2023-4058: Firefox 116におけるメモリセーフティバグの脆弱性
【Mozilla Firefox ESR version 115.1】
- [重要]CVE-2023-4045: オフスクリーンキャンバスがクロスオリジン制限を回避できてしまう脆弱性
- [重要]CVE-2023-4046: WASMコンパイル時に不適切な値が使われてしまう脆弱性
- [重要]CVE-2023-4047: クリックジャッキングによる潜在的なパーミッション要求バイパスの脆弱性
- [重要]CVE-2023-4048: メモリ不足に起因するDOMParserクラッシュの脆弱性
- [重要]CVE-2023-4049: プラットフォームオブジェクト開放時の潜在的な競合条件の脆弱性
- [重要]CVE-2023-4050: StorageManagerにおけるスタックオーバーフローの脆弱性
- [重要]CVE-2023-4056: Memory safety bugs fixed in Firefox 116、Firefox ESR 115.1、Firefox ESR 102.14、Thunderbird 115.1、Thunderbird 102.14におけるメモリセーフティバグの脆弱性
- [重要]CVE-2023-4057: Firefox 116、Firefox ESR 115.1、Thunderbird 115.1におけるメモリセーフティバグの脆弱性
【Mozilla Firefox ESR version 102.14】
- [重要]CVE-2023-4045: オフスクリーンキャンバスがクロスオリジン制限を回避できてしまう脆弱性
- [重要]CVE-2023-4046: WASMコンパイル時に不適切な値が使われてしまう脆弱性
- [重要]CVE-2023-4047: クリックジャッキングによる潜在的なパーミッション要求バイパスの脆弱性
- [重要]CVE-2023-4048: メモリ不足に起因するDOMParserクラッシュの脆弱性
- [重要]CVE-2023-4049: プラットフォームオブジェクト開放時の潜在的な競合条件の脆弱性
- [重要]CVE-2023-4050: StorageManagerにおけるスタックオーバーフローの脆弱性
- [重要]CVE-2023-4056: Memory safety bugs fixed in Firefox 116、Firefox ESR 115.1、Firefox ESR 102.14、Thunderbird 115.1、Thunderbird 102.14におけるメモリセーフティバグの脆弱性
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深刻度が「重要」の脆弱性が多数存在しており注意が必要。Firefoxはメニューから「Firefox について」を選択することでバージョンを確認することができる。アップデート可能なバージョンが存在する場合はその旨が表示されるので、指示に従ってFirefoxを再起動することでバージョンアップが適用される。
情報元
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230804-2741535/