ゲームやアニメを無断で編集した「ネタバレ動画」を動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開したとして、著作権法違反の罪に問われたウェブクリエーター、吉田忍被告(53)は2日、仙台地裁(中村光一裁判官)で開かれた初公判で「誰かに見てほしかった」と起訴内容を認めた。
検察側は懲役2年と罰金100万円を求刑し即日結審。判決は9月7日。
検察側は論告で「著作権を侵害された会社の損失は大きく、最低でも約1億8千万円に上る。自己中心的で悪質な犯行だ」と指摘した。
吉田被告は「著作権法違反と認識していたが、コメント欄を見るのが楽しく自分の満足感を得るために編集をしていた。反省している」と述べた。弁護側は執行猶予付きの判決を求めた。
起訴状などによると、2019年7月〜22年5月ごろ、許可を受けずにKADOKAWAなど計10社が著作権を持つ「シュタインズ・ゲート」などのゲームやアニメを自身のパソコンにダウンロードし、編集して動画計3本をユーチューブに公開。広告収入を得ていたとしている。
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ゲームのプレー動画やアニメの一部を切り取りエンディング部分を含めて短く編集した動画は「ネタバレ動画」や「ファストコンテンツ」と呼ばれる。
制作会社などでつくるコンテンツ海外流通促進機構(CODA)は、アニメの内容が分かるように編集したファストコンテンツ動画に絡む摘発例は「全国初ではないか」としている。〔共同〕
情報元
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE029IW0S3A800C2000000/