メルカリがビットコインの取引サービスを開始して約3カ月。ユーザー数が確実に増えているようで、6月28日には50万人を突破したとの発表がありました。3カ月で50万人はどのくらいのスピード感なのでしょうか。利用者の特徴も含めて見ていきます。
暗号資産取引の月間口座増加数は平均で7万3000口座
日本暗号資産取引業協会の暗号資産取引月次データ(2018年9月~2023年4月)によると、ビットコインなどの暗号資産取引の月間口座増加数の平均(2022年5月~2023年4月の1年分)は約7万3000口座。メルカリのビットコインの場合は3カ月で50万口座ですから、単純計算で1カ月当たり約17万口座。平均と比較して10万口座ほど多く、非常に速いスピードで口座数を増やしているといえるでしょう。
約8割がこれまで暗号資産取引なしの初心者
ビットコインなどの暗号資産に関しては、「億り人」などもうかるイメージがある一方で、リスクが高いと思われている部分もあります。株式や投資信託ほどメジャーでもなく、取引にちゅうちょする人も多いのではないでしょうか。しかし、メルカリでビットコイン取引を行うユーザーの79%は、これまで暗号資産取引をしたことがない人です。そもそもなぜビットコインを買ってみようと思うのかが気になるところですが、メルカリが行ったアンケートを見るとその理由が見えてきます。
不用品を売ったお金でビットコインが買える
メルカリでは、不用品を売ってお金を手にすることができます。売上金はメルペイ残高としてコンビニやスーパーなどでも使えますが、ビットコイン取引にも使えるのです。つまり、ビットコインを買うためにわざわざお金を用意する感覚が薄くなり、それがユーザーを増やす要因にもなっているのです。実際に、メルカリでビットコインを購入したユーザーの61%は、メルカリの売上金を保有しています。ビットコインは値動きがある取引なので、不用品を売ったお金で買うことは気持ちの上で抵抗を減らしているのではないでしょうか。
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3カ月前にメルカリで購入したビットコインはどうなった?
ビットコインを購入するからにはもうかったほうが良い。誰もがそう思うはずです。筆者も3カ月ビットコインを保有していますが、2023年7月9日現在、プラス1130円となりました。
今のところプラスで推移していますが、この先どうなるのは分かりません。変動は当然として保有することが大切ですね。
ビットコインは長期で持つ? 短期で売る?
メルカリのビットコイン取引は、毎週水曜日13時50分~16時3分のメンテナンス時間を除き、基本的に24時間いつでも売買が可能です。購入だけではなく、売却のタイミングも考える必要があるでしょう。筆者は3カ月保有し続けていて、この先も毎月定期的に購入しようかと考えています。これはビットコインを投資信託のように資産形成のツールとして考えているからです。
考え方は人それぞれですので、少し値上がりをして利益が出たら売却をして、メルカリでほしい物を買うのもアリでしょう。例えば、1万円分のビットコインを購入して、1万2000円になったとします。ここで利益分の2000円売却をして、それでほしい物を買うという考えもあります(税金に関しては考慮していません)。最初に購入した1万円分のビットコインは残っていますから、再び増えればまた利益分で購入ができるというわけです。
ビットコインは使い方によっては将来的な資産形成になったり、ちょっとしたお小遣いが作れる場合もあります。リスクがあることも踏まえて、活用していくのも良さそうです。
(文:川崎 さちえ)