ThousandEyesはこのほど、「Application Outages Up in 2023—What to Know」において、2023年上半期に発生したインターネット上の障害や傾向を分析したレポートを公開した。障害発生件数の状況やアプリケーションの停止に関する障害について報告している。
2023年の前半に観測された障害件数は過去数年間のパターンから逸脱しており、世界全体の障害件数、ISP、CSP、アプリケーションの障害件数がわずかに異なる傾向が示されていることがわかった。ただし他の傾向は一定であり、障害件数は総じて増加していると報告されている。
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主なトピックは次のとおり。
- 世界の障害件数は増加傾向にあるが、週ごとの変動はそれほど大きくはない。2020年以降、障害数は週によって大きく変動する一方、2023年上半期の平均障害回数は安定している
- インターネット障害の主な原因は引き続きISPおよびCSPの停止とされ、主要因とされている
- ISPに関連する障害件数が依然として大半を占めており、その総障害件数は例年に比べて増加している。ただし2023年の最初の6か月間、ISPの1週間当たりの平均障害件数は減少傾向となった
- ISPの週平均障害件数は減少傾向にあるが、CSPの週平均障害件数は例年通り今年も増加傾向にある。障害総数も増加傾向にあるが、ISPの障害総数よりはまだ少ない
2023年上半期の興味深い障害として、アプリケーションの停止が取り上げられている。アプリケーションの停止も2023年前半に増加したが、その規模はネットワークの停止よりはるかに小さいと報告している。しかしながら、今年はすでにMicrosoft、Instagram、Oktaなど多くの大手テクノロジー企業がアプリケーション関連の障害や中断を経験している。
これらのアプリケーションは相互接続された複雑な依存関係にあるネットワークに依存しているため、サービスや集約ポイントのいずれかが劣化や停止に見舞われた場合、大規模な混乱やユーザーへの影響が発生する可能性が高くなる。そのため、良質なユーザーエクスペリエンスを提供するために、すべての依存関係を考慮しておくことが重要されている。
情報元
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230704-2716137/