漫画など海賊版サイト被害 解説動画作成 授業で利用を 文化庁

漫画などの海賊版サイトによる被害や問題点を解説する動画などの教材を、文化庁が初めて作成し、23日ウェブで公開するとともに高校の授業での活用を呼びかけています。

アニメや出版関連の会社などでつくる「CODA=コンテンツ海外流通促進機構」が去年行った調査では、日本のコンテンツが海賊版サイトなどに無断で公開された被害額は推計で1兆9000億円から2兆2000億円に上るとされています。

この問題について若い世代に知ってもらおうと、文化庁は、海賊版サイトによる被害や問題点を解説する動画などの教材を初めて作成し、23日からウェブで公開しています。

動画は10分程度で、海賊版サイトが広告で収入を得ていることや利用者が閲覧することで違法業者の利益となり著作権を持つ作家の被害につながる仕組みなどを伝えています。

その上で、海賊版サイトと知りながらダウンロードすると違法行為になることや、閲覧すると個人情報が盗まれたり詐欺サイトへ誘導されたりするリスクがあることを説明しています。

文化庁は、これらの教材を高校の公共や「情報I」の授業で活用してもらうよう、教育委員会などに周知することにしています。

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情報元
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230523/k10014075731000.html