米Microsoftは4月26日(現地時間)、Windows 11 PCをiPhoneとリンクさせるiOS向けの「Phone Link」(スマートフォン連携リンク)の正式提供を開始した。5月中旬ごろに全ユーザーへのロールアウトが完了する見通しで、世界85市場、39言語で利用できるようになる。
Windowsでは、「Windows 10 October 2018 Update」で「スマホ同期」が追加され、Windows PCとAndroidスマートフォンをリンクさせて、PCからスマートフォンの写真にアクセスしたり、スマートフォンのテキストメッセージ (SMS)の閲覧・送信、通話が可能になった。スマートフォン連携を利用することで、作業に集中している時や会議中などスマートフォンをアンロックしたくない時に、Windows 11 PCで通知を受け取り、PC上で対応できる。
iOS向けスマートフォン連携リンクはAndroid向けより機能が制限されるが、同様の連携機能をiPhoneユーザーにもたらす(iPadは対象外)。3月からWindows 11のInsiders参加者にプレビュー提供し、フィードバックを収集して利用体験の向上に取り組んでいた。
利用するには、Windowsのタスクバーの検索ボックスで「スマートフォン連携リンク」を検索すると、ステップバイステップの設定ガイドが表示される。iOS 14.0以降のiPhoneに「Windowsにリンク」アプリをインストールし、Windows 11 PC(リンクにはBluetoothが必要)でMicrosoft Storeから「スマートフォン連携」を最新版にアップデートする。
セットアップが完了すると、Windows 11 PCでiPhoneの「通知の管理」「電話の発信と着信」「テキストメッセージの開封と返信」「連絡先の表示」などを利用できるようになる。メッセージはセッションベースで、iPhoneがPCに接続している時のみに送受信される。グループメッセージ、写真の共有はサポートしていない。iPhone内の写真については、iPhoneで写真をiCloudに同期させていれば、 Windows PCをiCloudと同期させるWindows用の「iCloud」アプリを使ってWindows PCからアクセスできる。