ソニー・インタラクティブエンタテインメント（SIE）が提供している定額制のゲームサービスは、確かにちょっと複雑かもしれない。これに対して「PlayStation Plus」（PS Plus）は、プレイステーションシリーズをもっている人にとって使う価値のあるサービスでもある。いずれも真実だ。
昔からのプレイステーションのファンがエキサイティングなゲームを見つけるには、膨大な選択肢を詳しく調べる必要があるかもしれない。だが、「プレイステーション 5（PS5）」を手に入れたばかりで、PS5でどのソフトで遊べるかそこまで詳しくない人にとっては、お手ごろな入り口になるだろう。
PS Plusには3段階のプランが設定されている。「Playstation Plus エッセンシャル」「Playstation Plus エクストラ」「Playstation Plus プレミアム」だ。エッセンシャルの月額料金は10ドル（日本では850円）で、オンラインでのマルチプレイが可能になり、厳選されたゲームを毎月いくつかダウンロードできる。
エクストラは月額15ドル（日本では1,300円）で、100本以上のゲームをダウンロードすることが可能だ。マイクロソフトの「Xbox Game Pass」と似たようなサービスである。さらに高いプレミアムでは、ストリーミングでプレイステーションの往年のタイトルをプレイできる。
以下にPS Plusでおすすめのゲーム10本を紹介しよう。
過酷な旅を体験
「The Last of Us Remastered」
HBOで放送されている（日本ではU-NEXTで配信中）ドラマ「THE LAST OF US」のペドロ・パスカルにときめいてしまった人は、ジョエルやエリーとともに原作のゲームをプレイしてみてはいかがだろうか。
リメイク版の「The Last of Us Part I」と比べると、このバージョンのグラフィックスは素晴らしいとは言えない。だが、プロットは相変わらず史上最高のゲームストーリーのひとつだ。謎の寄生菌を吸い込まないように注意しよう。Playstation Plus プレミアムでプレイ可能。
おいしさとやりがいに満ちたゲーム
「Overcooked 2 – オーバークック2」
料理が乗った皿をつかんで、早くこっちに投げて！ 大変、キッチンから火が上がっちゃったから急いで消さなきゃ！
「Overcooked 2 – オーバークック2」は、おいしそうな食事を斬新な環境でつくるゲームだ。料理はできるかもしれないが、薄汚れた地下の坑道の中や雲の中の熱気球の上にキッチンがあったらどうだろうか。
協力プレイを楽しめる素晴らしいゲームは、キッチンで繰り広げられるドタバタのせいで、ときに痛快とも言える大混乱へと変化していく。PlayStation Plus エクストラでプレイ可能。
大急ぎでメッセージを届ける冒険へ
「Tearaway ～はがれた世界の大冒険～」
サービス提供開始日に、Xbox Game Passよりストリーミングでプレイできるタイトルが少なかったとしても気にとめる必要はない。 PS Plusには隠れた名作が山ほどあるからだ。「Tearaway ～はがれた世界の大冒険～」も、そのひとつに含まれる。
10年近く前に発表された本作の世界観は、色とりどりな工作用紙つくり上げられ、斬新さであふれている。このプラットフォームゲームでは、色紙でいっぱいの世界を抜けて、メッセージをはるばる遠くまで届ける旅に出る。とにかくかわいい。それだけ言えば十分だ。PlayStation Plus エクストラでプレイ可能。
殺人ザメを操作して大暴れ
「Maneater」
人肉に飢えているやつは誰だ？ 愛くるしい動物をメインキャラクターに据えるゲームがはやっているが、「Maneater」はそういうタイプのゲームではない。まったく違うのだ。
20年に発表された本作では、人間に不満をもつサメを操作する。暴れまわるうちに海岸に打ち上げられることも恐れないサメだ。数時間は楽しいが、そのうちもう2度とプレイしたくないと思うようなゲームである。配信でプレイするには最適だろう。PlayStation Plus エクストラでプレイ可能。
終末を迎えた世界を歩き回る
「DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT」
小島秀夫が手がけた名作「DEATH STRANDING」は、終末を迎えた世界を歩き回るゲームだ。うそは言っていない。空き時間を最後の1秒まで飲み込んでしまう現実から逃避できるようなゲームを探しているなら、ディレクターズカット版がおすすめだ。すでに長時間プレイできるゲームが、さらに引き延ばされている。
また、主人公のサム・ブリッジズを演じるノーマン・リーダスの演技が素晴らしい。このゲームでは、忍耐強いプレイヤーが報われるという貴重な体験ができる。PlayStation Plus エクストラでプレイ可能。
飛び回るスーパーヒーロー
「Marvel’s Spider-Man: Miles Morales」
PS5の本領を発揮させるときがやってきた。Insomniac Gamesが制作したニューヨークを飛び回るスーパーヒーローの見事な映像は、PS5のグラフィックスの力をみせつけてくれる。
マーベル作品の大ファンでなくても、心配はいらない。このヒーローもののゲームは、熱心なスパイダーマンのファンではない人も引き付けて離さない、スリル満点のアドベンチャー作品だからだ。PlayStation Plus エクストラでプレイ可能。
ネコの視点で大冒険
「Stray」
「Stray」は、「PlayStation.Blog」の「ベストインディーズゲーム・オブ・ザ・イヤー」を22年に受賞した。まさに、ネコの冒険をテーマにしたこの斬新なゲームにぴったりの賞だ。
ロボットがたくさんいる町を歩き回り、できる限りのいたずらをする。本作の雰囲気はまったりとしていて独特だ。そして矛盾で満ち溢れている。大のネコ好きでなくてもこのゲームを楽しめるが、愛猫家であればこの上ない楽しさを経験できるだろう。PlayStation Plus エクストラでプレイ可能。
神話の父性について思惑を巡らせる
「ゴッド・オブ・ウォー」
スパルタの戦士クレイトスよ。今度は一体どんな厄介ごとに巻き込まれたのだろうか。ソニーのサンタモニカスタジオから08年に発表されたこのゲームのテーマは、父性についての熟考であり、「有害な男らしさ」の探索だ。それに「リヴァイアサン」という名の斧を振り回すのは、心底気分がいい。これでプレイしてみる気になれただろうか。
シリーズ最新作の「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」に興味があるなら、先にこのゲームをプレイしてみてはいかがだろう。PlayStation Plus エクストラでプレイ可能。
あの名作のリメイク版
「ラチェット＆クランク」
「ラチェット＆クランク」も、いま一度プレイしてみる価値のあるソニーの名作シリーズだ。プレイステーションのゲームをあまりやったことがない人には特におすすめしたい。特徴的なキャラクターとともに展開していくSFアドベンチャーで、楽しい雰囲気のなか、驚くほど奇抜な武器が登場する。
最新作「ラチェット＆クランク パラレル・トラブル」はサブスクリプションには含まれていないが、本シリーズの多くがプレミアムに含まれている。PlayStation Plus プレミアムに加入していれば、「ラチェット&クランク2 ガガガ!銀河のコマンドーっす」や「ラチェット&クランク3 突撃!ガラクチック☆レンジャーズ」もプレイできる。PlayStation Plus プレミアムでプレイ可能。
隠密な攻撃を好むゲーマーに
「DEATHLOOP」
Arkane Studiosが手がけた傑作ゲーム「DEATHLOOP」は、シューティングゲームとしては実験的な物語の構造をしている。ゲームのビジュアルはイカしており、黒人の主要キャラを含めたことは重要だ。
DEATHLOOPは、隠密に攻撃することが好きな人なら絶対にプレイすべきゲームだろう。最後にすべてのピースがぴったりと収まったときは非常に気持ちよく、この上ないほどの満足感が得られる。このゲームで何度も繰り返し死ぬことは、すべて学習プロセスの一部なのだ。PlayStation Plus エクストラでプレイ可能。
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その他のおすすめゲーム
惜しくも今回のリストから外れてしまったゲームは以下の通りだ。
- 「アサシン クリード ヴァルハラ」
- 「Bloodborne」
- 「Bugsnax」
- 「CONTROL アルティメット・エディション」
- 「Dead Cells」
- 「DOOM」
- 「Fallout 4」
- 「Horizon Zero Dawn Complete Edition」
- 「Outer Wilds」
- 「Returnal」
- 「XCOM 2」
情報元
https://wired.jp/article/best-playstation-ps-plus-games-extra-premium/
