メルカリで商品を購入したとき、出品者からのメッセージカードが入っていたことはありませんか? これについては賛否両論あると思いますが、実際のところ、このような気遣いは必要なのでしょうか。メルカリ出品者のメッセージカードについて考えていきましょう。
出品者がメッセージカードを入れる理由
なぜ出品者は、購入された商品にメッセージカードを入れるのでしょうか。主に以下のような理由が考えられます。
■単純に感謝の気持ち
メッセージカードを商品に同封するということは、出品者にもある程度の手間とコストがかかっています。たとえ1枚数円だとしてもメッセージカードの紙代がかかりますし、手書きの場合には手間と時間が必要です。それでも同封する理由は、購入してくれた人へ感謝の気持ちを伝えたいからでしょう。膨大な数の商品がある中、自分の出品物を見つけて購入してもらえたので、そのことを素直に喜び、感謝しているのだと思われます。
■おまけを付けたから
出品者がおまけを付ける場合、「良かったら使ってください」という内容のメッセージが書かれていることもあります。おまけを強調するわけではないのでしょうけれど、商品説明にないものを送るので、念のために書いておこうと考えたのではないでしょうか。
■リピート狙い
メルカリでは自分が作ったハンドメイド商品などを出品しているユーザーもいます。事業者が出品できる「メルカリShops」もありますから、リピート狙いでメッセージを入れることもあるでしょう。ハンドメイドの場合、メッセージがないと無愛想な印象になる可能性もありますし、逆にメッセージがあることで印象に残りやすくなるかもしれません。少しでも好印象になる工夫として、メッセージを活用している可能性もあります。
■商品の説明が必要だったから
商品の使い方が難しかったり何か特別なコツがあったりする場合には、出品者がメモ書きのようにして教えてくれることもあります。筆者が以前ホームベーカリーを購入したときには、釜のセットの仕方にコツがあるとのことで、それが書かれていました。購入者が少しでも快適に使えるようにとの親切心からです。
■応援の気持ち
筆者の子どもが赤本を購入したとき、「頑張ってください!」と書かれたメッセージカードが入っていました。出品者がその大学に合格したのかは分かりませんが、後輩に向けての応援メッセージだったのでしょう。会ったことも、顔を見たこともない出品者ですが、子どももなんだかうれしそうでした。
メッセージカードを受け取る側の気持ちは?
では、メッセージカードを受け取る側の気持ちはどうでしょうか。あくまで一例ですが、以下のようなことが考えられます。
■ちょっと複雑になることもある
もちろん個人差はありますが、実は、ちょっと複雑な気持ちになる人もいます。というのも、そのカードの扱いに困るからです。会ったこともない出品者なので、すぐに捨てればいいのでは? と思う反面、商品を受け取って早々に捨てるのは気が引けてしまいます。かといってずっと持っているわけにもいきません。いつかは捨てることになりますが、タイミングが難しいのです。
■情報が得られてうれしい
自分が好きなジャンルの商品を出品している人からのメッセージならば、有益な情報になることもあります。例えばハンドメイド商品の出品者ならば、ほかの作品を紹介してもらえるかもしれません。また野菜や果物などの食品ならば、おいしい食べ方やほかの食べ物を知るきっかけになることもありますよね。
メッセージカードは入れた方がいいの?
処分に困る購入者の気持ちを考えると、最初からメッセージカードは入れない方がいいのではないかと思うこともあります。そのため筆者は、メッセージカードを入れないようにしています。
ただ同じような商品を出品していたり、メルカリShopsで販売していたりするならば、リピーター獲得のために、チラシのようなものを入れるのは当然だと思います。ただし、メルカリで購入された商品に同封したメッセージカードなどに外部サービスに誘導するようなSNSのアカウント名や電話番号、その他外部で連絡するための手段を記載するのは禁止行為になる可能性もあります。選挙運動に関する行為も禁止されていますから、メルカリの規約内でのメッセージを心掛けたいですね。