Microsoft、Windows 10の起動画面にWindows 11への更新を促す画面を強制表示

Windows 11のユーザー数の伸び悩みに苦心するMicrosoftが、Windows 10ユーザーにWindows 11への移行を促進する新たな試みを始めたようだ。Betanewsは2月3日、「Microsoft is pestering Windows 10 users with an incredibly deceptive Windows 11 upgrade nag screen」において、Windows 10の起動時に全画面表示でWindows 11へのアップグレードを促すメッセージが表示されるようになったと伝えた。

Microsoftではこれまでにも、ダイアログメッセージなどを通じてWindows 11へのアップグレードが可能であることをユーザーに通知してきたが、起動時に表示される今回の画面はこれまで以上にユーザーを混乱させやすいものになっている。本稿執筆時点において、日本語環境で確認した現象は、対象となったWindows 10マシンで、起動時に全画面で「ロックが解除されました: Windows 11への無償アップグレードの対象です」と表示されるというもの。メッセージの下には、[取得する]と[スケジュールする]という2つの選択肢が示されている。

この画面では、一見するとすぐにアップグレードするか、またはアップグレードのタイミングをスケジュールするかのいずれかの選択肢しかないように見えてしまう。もちろん、引き続きWindows 10を使い続けることもできる。通常通りにWindows 10を起動するには、下部の白背景の領域にある「Windows 10を維持する」というリンクをクリックすればよい。アップグレードを実施する2つのボタンに比べたらあまりにも目立たない場所にあり、しかもボタンではないためクリック対象としては分かりにくい。

Windows 10を使い続けたいユーザーにとっては極めて不親切なUIであり、MicrosoftがいかにWindows 11への移行促進に苦労しているかが分かるが、同時にユーザーを置き去りにしているような印象も受ける。

Windows 10のサポート終了予定日は2025年10月14日であり、まだ2年半以上の期間が残っているが、MicrosoftではWindows 11の準備ができたユーザに対してできるだけ早く移行することを強く推奨している。なお、Windows 10の新規ライセンスの直接販売については2023年1月31日をもって終了した。

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情報元
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230206-2584594/