ダイソーの330円ゲーム機本体を分解、類似元のPSPと比べてみた

2022年、日刊SPA!で反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。商品を買うときの参考になった「家電・趣味」部門の第6位は、こちら!(集計期間は2022年1月〜11月まで。初公開日2022年2月22日 価格等は取材時の状況)

◆ダイソーからPSPソックリの商品が?

100円ショップでポータブルゲーム機が販売されていると聞いたら信じるでしょうか?

日常品から実用品まで、様々な売れ線商品のそっくり商品を販売することが多い100円ショップダイソーで、なんとSONYの旧世代ポータブルゲーム機「プレイステーション・ポータブル」(PSP)のそっくり製品「ポータブルLCDゲーム」が330円で取り扱いがひっそりと始まっていたようです。

◆収録ゲーム数はなんと23!

そっくりなのは外観だけで、中身はけっしてPSPなどのゲームがプレイ出来るわけではなく、1990年代後半に流行ったキーホルダー型LCDゲーム機からの移植といっても過言ではないゲームラインアップとなっています。

収録ゲーム数は23種の収録となっていますが、テトリス風ゲームが16パターン入っており、それ以外に、レースゲーム、タンクゲーム、シューティング、ブロック崩しが収録されています。

ブーム当時の1990年代後半なら、330円という価格とゲーム数で「めっちゃすげーじゃん!」となるところですが、時代は令和。ゲーム数はさておき、LCDのドットゲームはもはや懐かしさを覚えます。

最近では2020年にテトリス公式ライセンスを取得したキーホルダー型ミニテトリスが販売されたり、たまごっちの様々なコラボ製品が販売されたりとLCDゲーム機がちょこちょこ販売されているのでこの辺りのブームにのった製品と見ていいでしょう。

◆本家PSPと比較してみた

というわけで早速、PSPと比較してみましょう。筆者手元にはPSP-2000(希望小売価格:19,800円)があるのでこちらとの比較です。

縦幅はほぼ同じで横幅はマイナス2cm、厚さはPSP-2000の1.5倍ほどです。左右のボタンはサイズこそ違うものの配置はそっくりです。

また、左下のストラップホールもよく再現されています。電池は流石に充電式ではなく、単3乾電池2本で動作するようですが、別売りとなっているので購入する際には要注意です。

◆中身を空けてみると…

気になる中身を開けてみましょう。とてもシンプルで、よくある中華携帯ゲーム機と似た構造です。

徹底的なコストカットの為か、ネジは最小限でボタン裏の基板はネジ1本止め。プレイ中に違和感を感じる場合はこの辺のネジを追加するとしっくりくるかもしれません。

バックライトなどは搭載されていないもののケース自体には改造するスペースが多くあるので、腕に覚えのある方は改造してみるのもいいでしょう。

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◆製造元は他にもヒット商品の類似品を

この怪しいゲーム機、製造元はJia Yuanという中国メーカー

20年以上前から○in1系のLCDゲーム機を作っているようで、海外サイトで検索をかけると1997年製造のキーホルダー型ゲーム機がヒットしました。

また、過去には大手通販サイトAmazonでも同型機が3500円ほどで販売されていた様です。

ちなみに、ダイソーでは「ブロックエックス」というiphoneそっくりのゲーム機も販売されているのですが、なんと中身はこのポータブルゲーム機と同じなので、横型ゲーム機よりもスマホ型が好みの人は「ブロックエックス」を選ぶといいでしょう。

情報元
https://news.goo.ne.jp/article/nikkan_spa/trend/nikkan_spa-1874400.html