メルカリユーザーが考えるクレカ「メルカード」の魅力、楽天カードとの違いは?

11月8日、メルペイがクレジットカード「メルカード」の提供を開始しました。フリマアプリ「メルカリ」との関連付けもあり、これまでにないクレジットカードになっています。利用者からすると、気になるのはポイント還元率。その点も踏まえつつ、フリマアプリ歴7年以上の専門家で「All About」メルカリの使い方ガイドの川崎さちえが、他のクレジットカードと違いも含めて「メルカード」の魅力を見ていきます。

魅力1:メルカリの利用実績がポイント還元率や利用限度額に大きく関係してくる

「メルカード」の最大の特徴は、ポイント還元率にあると筆者は考えています。多くのクレジットカードはポイント還元率が固定で決まっているのですが、「メルカード」はメルカリでの出品や購入、メルペイでの支払いなどによって還元率が変動します。計算方法は非公開ですが、メルカリで購入した場合は還元率が最大4%。店舗で利用する場合は常時1%が還元されます。また毎月8日は「メルカード」利用分の還元率が+8%となります(上限は300ポイント)。

普段からメルカリやメルペイを使っている人は、還元率が高くなる可能性があります。またメルカリ以外の買い物でも1%の還元率ですから、ポイ活をしている人にとってはメリットがありそうですね。

利用限度額もメルカリの利用実績で決まる
「メルカード」の利用限度額も、メルカリの利用実績によって決まります。最大50万円までですが、年齢や職業、年収などの属性情報によらない信用を元にAIが決めていきます。

利用できるのは20歳以上。契約には審査があります。またポイント還元に関しては、「メルカード」と「メルペイスマート払い」の両方が対象になり、付与上限はメルカリでの買い物の場合には半年ごと(4~9月/10~3月)に3万ポイント、メルカリ以外の買い物は上限はありません。

魅力2:使えるのはJCB加盟店

「メルカード」は国内のJCB加盟店で利用できます。約3900店舗ありますし、水道光熱費や電話代、国民年金保険料の支払いもできますから、困ることはなさそうです。

魅力3:メルカリのアプリで管理が完結する

クレジットカードを使った後の管理も、メルカリのアプリで完結できます。「メルカード」で支払いをすると通知を受け取れたり、利用履歴の確認が即座にできたりします。他のアプリをダウンロードする必要がなく、1つのアプリで一括管理ができるのはうれしいですね。

魅力4:精算日は自分で決められる

一般的なクレジットカードでは精算日が決まっていますが、「メルカード」は利用の翌月1日~末日までで好きなタイミングで支払うことができます。ひと月分をまとめて支払うだけではなく、個別に利用分を選んで先に清算することもできます。

支払い方法は、メルカリで不要品を売った売上金、チャージしたメルペイ残高、コンビニ・ATM、銀行口座からの自動引落し、キャンペーンで取得したポイントとなっています。

魅力5:メルカリアプリから、利用停止・再開の手続きができる

クレジットカードを持ったときに心配な点の1つが、紛失時の対応ではないでしょうか。多くのクレジットカードはサポートサービスなどに電話をして利用停止の手続きをするのですが、「メルカード」はメルカリのアプリ上ですぐに手続きができます。手続き後、メルカードが見つかれば、再びメルカリのアプリから利用を再開できるので、手間や時間がかかりません。

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気になるポイント還元は最大4%。楽天カードと比べると……

クレジットカードを利用する場合、ポイ活をメインに考えることもあります。筆者もその1人で、クレジットカードを使う大きな目的は、ズバリ「ポイント」です。そのため現在は楽天カード(プレミアムカード)を利用していて、楽天市場での買い物であれば、ポイントは5倍となっています。

また楽天市場では、「お買い物マラソン」や「楽天スーパーセール」など、ポイントが最大で44倍になるキャンペーンも年に数回実施しています。ポイント還元率がアップするイベントも多いので、このようなポイント還元率になれている人にとっては「メルカード」の還元率には物足りなさを感じてしまうこともあるかもしれません。

もしかしたら「メルカリ内の買いまわりで還元率アップ」のようなイベントが不定期に行われるかも……。そんな期待もあります。

「メルカード」の差別化

一方で、「メルカード」はメルカリの利用実績でポイント還元率が変わることから、ただポイント還元をすればよいと考えているわけではないことが分かります。ポイントを付与することで消費の活性化は狙えますが、「メルカード」の本来の目的はそこではなさそうです。

メルカリが掲げている「循環型社会の実現」においてフリマアプリのメルカリは欠かせないツールとなりますから、メルカリの利用をさらに拡大させる目的もあるのでしょう。

メルカードは年会費無料がなので、長く持つことができそうです。メルカリを使えば使うほど最大4%までポイント還元率が上がっていくので、お得さだけではなく楽しさもあります。メルカードで買ったものを、メルカリで売る。そういった形が理想なのかもしれません。

お得なキャンペーンも開催

「メルカード」の提供開始に伴い、メルペイではキャンペーンを実施しています。2023年1月31日まで、新規入会と利用で最大1万ポイントがもらえます。

「メルカード」を申し込んで、カードを受け取った後、初期設定をすると1000ポイント、そしてメルカード、もしくはメルペイの後払いを利用すると最大4000ポイント(利用元金の25%還元)、さらにメルペイの定額払いで最大5000ポイント(支払い元金の25%)となっています。※メルペイの定額払いは所定の年率に応じた手数料がかかります

 

対象11店舗でメルカードを利用すると、最大5%が還元されるキャンペーンも実施しています。期間は11月30日までで、エントリーが必要です。対象店舗や還元率は以下の通り。

・コンビニ、スーパー、ドラッグストアで3%還元
通常の決済還元の1%に加えて、以下対象店舗での決済で対象金額の2%相当分のポイント(還元上限200ポイント)を還元。対象店舗はローソン、サミットストア、サンドラッグ、スギドラッグ。

・飲食店で5%還元
通常の決済還元の1%に加えて、対象店舗での決済で対象金額の4%相当分のポイント(還元上限300ポイント)が還元。対象店舗はCoke ON(自動販売機)、ココス、ジョリーパスタ、ビッグボーイ。

・スポーツ用品で5%還元
通常の決済還元の1%に加えて、以下対象店舗での決済で対象金額の4%相当分のポイント(還元上限500ポイント)を還元。対象店舗はアルペン、ゼビオ、ヴィクトリア。

これを機にお得なキャンペーン期間中に申し込みをして、メルカードを作ってみてもよいかもしれませんね。最初の目的はポイント還元率のアップかもしれませんが、メルカリをどんどん活用していくことでお得な買い物、そして不用品をお金に換えるという循環ができるのではないでしょうか。

情報元
https://news.allabout.co.jp/articles/o/52150/