中古スマホの「ホントの買い時」。円安で1万円台ハイエンドモデルが売れまくり

◆価格が読めない状況が続くスマホ業界

 前回、iPhone14の売れ行き不信で中古iPhoneが人気と記事にしたわけなのですが、実は10月半ばより中古スマートフォン市場に新たな動きが生まれています。とはいえ、iPhoneが全く売れなくなったわけではなく、iPhoneの中古相場は上がったり下がったりと、相変わらず価格が読めない状況です。

 では10月に入り中古スマートフォン市場に何が起こっているかというと、Android端末の売れ行きが大きくなっているということ。今までも、ローエンドやミドルクラスのAndroidスマートフォンは順当な売れ行きを見せているのですが、ここにきて旧世代のハイエンドスマートフォンの売れ行きが大きくなっているようです。

 以前からゲーム用などのサブ端末として一定の需要があったのですが、この状況下で急に旧世代のハイエンド端末が大きな売上を占めています。

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◆多くの女性がAndroid端末を購入した原因は

 しかも、購入層は女性が多く、中には複数台購入していく人もいるようです。日本の女性はiPhoneユーザーが多いと言われていますが、ここ数週間は多くの女性がAndroid端末を購入しています。それは大手男性アイドルグループも原因の1つのようで……。

 この大手男性アイドルグループのチケットは昔から転売人気も高く、転売するためだけにファンクラブ会員になる転売ヤーもいるほど。どうやらコンサートチケットの入手や入場の際に専用アプリが必須となり、アプリ専用のサブ端末を入手している人が多いようです。

 実際に秋葉原の中古店舗にも多数の問い合わせがきており、問い合わせに対しては、そのアプリの対応機種がAndroid OS10以上、iosでは13以上ということで、安価になった旧ハイエンドAndroid端末を勧めているとのこと。

 こういった経緯もあり、Android端末が品薄になってきており、実際に10月半ばには在庫が豊富であったxperiaシリーズやGalaxyシリーズも、10月末現在では大きく在庫数を減らしています。

◆もちろん円安も大きな影響を及ぼしている

 しかし、中古スマートフォン市場の在庫減少が続いているのはiPhone買い替えやコンサートチケットの為だけではありません。

 円安により海外への中古スマホ輸出や訪日外国人客によるハイエンドスマートフォンの購入なども増えてきており、国内中古スマートフォン市場からは次々と程度の良いものが消えてきているようです。

◆サブ端末のスマホ買い時は“まさに今”?

 中華製スマートフォンなどコスパの良い端末も円安の影響により割高となり、購入をためらうほどの製品もあります。HuaweiやXiaomiなどコスパが良い端末も存在しましたが、昨年よりスペックダウンしているような機種でも値段だけは割高となり、ガジェット好き以外は手が出しにくい状況と言えるでしょう。

 年末の大売り出しなども控えていますが、程度の良い商品が減っていっていることや中華製端末の値上げを考えると、サブ端末等で使うスマートフォンの買い時はまさに今と言っても過言ではありません。

情報元
https://nikkan-spa.jp/1869281