ついにiPhoneにUSB-C搭載か、EUのUSB-C義務化についてApple幹部が「従わなければならない」と発言

ほとんどのAndroidスマートフォンが充電やデータ転送用のコネクタとしてUSB Type-Cを採用する中、Appleは2022年に発売したiPhone 14シリーズに依然としてLightningコネクタを搭載し続けています。そんな中、Appleのマーケティング担当シニアヴァイスプレジデントを務めるグレッグ・ヨスヴィアク氏が、EUのUSB Type-C義務化法案について「従わなければならない」と発言しました。これにより、次期iPhoneにUSB Type-Cコネクタが搭載される可能性が濃厚となっています。

Apple Executives Say Privacy Controls and Advertising Can Coexist – WSJ
https://www.wsj.com/articles/apple-executives-say-privacy-controls-and-advertising-can-coexist-11666757658

Apple confirms the iPhone is getting USB-C, but isn’t happy about the reason why – The Verge
https://www.theverge.com/2022/10/26/23423977/iphone-usb-c-eu-law-joswiak-confirms-compliance-lightning

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EUでは、電子機器の無駄を減らすことや消費者の利便性向上を目的として携帯電話の充電規格統一に関する法案が審議されていました。そして、2022年10月4日には欧州議会で充電規格統一法案が可決され、2024年末以降にEUで販売されるスマートフォンに「充電用のUSB Type-Cコネクタ」を搭載することが義務付けられました。

ヨスヴィアク氏は、2022年10月26日にウォールストリート・ジャーナルが開催したカンファレンスの中で上記のUSB Type-C義務化法案について質問された際に「(EUの法案には)当然、従わなければなりません」と述べ、法案に従う姿勢を明らかにしました。

Appleは、EUによるUSB Type-C義務化法案の審議中から「共通の充電器が必須という法律ができた場合、Lightningに対応した何億もの端末・アクセサリーが無用の長物となり、前例のない量の廃棄物が発生することになる」「業界全体としてUSB Type-Cへの移行が進んでいることから、規制そのものが不要である」と主張してUSB Type-C義務化に反対してきました。ヨスヴィアク氏は上記の発言の後に「政府は、これほどまでに規範的でない方が環境にもユーザーにもよいアプローチになったと考えています」と述べ、EUによるUSB Type-C義務化に否定的な立場を引き続き示しています。

上述の通り、EUのUSB Type-C義務化法案では2024年末までにUSB Type-Cを搭載することが定められています。しかし、ヨスヴィアク氏は「iPhoneにUSB Type-Cコネクタが搭載されるのはいつになりますか」という質問に対して「ヨーロッパでのタイミングを決めるのはヨーロッパ人です」と回答し、USB Type-Cコネクタを採用する明確な時期は明かしていません。

なお、ヨスヴィアク氏はEU圏内でのUSB Type-C搭載は示唆したものの、EU圏外でも同様にUSB Type-Cを採用するか否かは明らかにしていません。このため、EU圏内でUSB Type-C搭載iPhoneが登場しても、EU圏外のiPhoneには引き続きLightningコネクタが搭載され続ける可能性も残っています

情報元
https://gigazine.net/news/20221027-iphone-usb-type-c-lightning/