経済産業省は、キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度、将来的には世界最高水準の80%まで上昇させることを目指し、キャッシュレス決済の推進に取り組んでいます。キャッシュレス化が進むと、大金を持ち歩くことが不要になるほか、買い物履歴の管理が簡単になったり、利用額に応じてポイントが付与されたりなどのメリットがあります。店舗側からしても、現金管理の手間の削減になり、売り上げた現金の紛失や盗難等のトラブルが減ると考えられます。また、店舗側のキャッシュレス化が進めば訪日外国人の消費もさらに活発になることが期待されます。2021年のキャッシュレス決済比率は32.5%となっており、その内訳は、クレジットカードが27.7%、デビットカードが0.92%、電子マネーが2.0%、スマホ等のコード決済が1.8%でした。今のところ、クレジットカードの利用がダントツで多くなっています。
国内最大級の品揃え【DMMブックス】Xserverドメイン
国際ブランドは「VISA」、持っているカードでは「楽天カード」がダントツで人気
このように、キャッシュレス決済の手段として最も使われているクレジットカードですが、どんなカードが利用されており、月々いくらくらい利用しているのでしょう。株式会社アルゴリズムが実施した「クレジットカードの利用実態」に関するアンケート結果から見ていきましょう。発行されたクレジットカードで最も多いのは「楽天カード」が45.08%でダントツのトップでした。他は横並びで「イオンカード」(6.56%)、「JCB一般カード」「PayPayカード」(5.74%)、「エポスカード」(4.92%)となっています。クレジットカードの国際ブランドでは「VISA」が57.4%を占めており、2位の「JCB」の25.4%に32ポイントの差をつけて、ダントツで1位となりました。以下は「Mastercard」(14.8%)、「AmericanExpress」(1.6%)が続きました。
クレジットカードを選ぶ理由は「ポイントの貯まりやすさ」
申し込みをしたクレジットカードを選んだ理由を聞いたところ、「利用でポイントが貯まるから」が77.0%で最も多い結果に。「楽天カード」はネットショッピングのほか街中のショップでもポイントがつく店が多く、「ポイント◯倍キャンペーン」を頻繁に実施している等、ポイントが貯まりやすいので人気が高いようです。以下は「現金なしで買い物ができるから」(67.2%)、「ネットショッピングで支払いできるから」(59.0%)、「よく利用するお店でお得に買えるから」(33.6%)となりました。クレジットカードの審査結果が届くまでにかかった時間は「即日中」が20.5%でトップですが、「30分未満」(14.8%)、「30分~1時間未満」(7.4%)、「1時間~3時間未満」(5.7%)を含めると、その日のうちに届くと答えた人が48.4%と、半数近くとなりました。即日以外では、「申し込みの翌日」が13.1%、「3日~6日」が19.7%、「1週間以上」は11.5%でした。申し込んで1週間以内に審査が終了することがほとんどのようです。
毎月のクレジットカード利用は3万円以上が55.8%
クレジットカードを毎月平均いくら利用しているか聞いたところ、「3万円超~5万円以下」が23.8%で最も多く、「5万円超~10万円以下」が18.9%、「10万円超~20万円以下」が11.5%、「50万円超」が1.6%となり、月々3万円より多く利用している人の割合は55.8%となりました。コロナ禍で非接触の決済手段として、買い物のほとんどをクレジットカードで支払うようになったという人も少なくないでしょう。現在持っているクレジットカードの枚数で、最も多いのは「2枚」(34.4%)でした。3枚以上持っている人の割合は42.7%となっています。年会費無料であれば気軽に複数のカードを作れます。特定のお店での買い物でポイントがついたり、割引になったりなどのメリットがあれば、新しくカードを作るということもあります。クレジットカードは現金を持ち歩かなくてよく、便利ですが、使いすぎが心配です。しかし、実は現金よりも利用金額が把握しやすいので、実際のところきちんと管理しやすいはずです。さらに、ポイントを上手に稼げばお得に利用することも可能でしょう。