Roblox(ロブロックス)は、ユーザーがゲームを作成、共有したり、他のユーザーが作成したゲームをプレイしたりできる、オンラインゲーミングプラットフォームおよびゲーム作成システムである。2004年にデイビット・バシュッキとErik Cassel(エリック・カッセル)が開発し、2006年にリリースした。このプラットフォームは、プログラミング言語Luaでコード化された複数のジャンルのユーザー作成ゲームをホストできる。
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Robloxは2006年にリリースされましたが、他の類似サービスに埋もれたこともあって当初は比較的小規模なプラットフォームでした。ところが、大量のゲームが無料で遊べる上に自作ゲームの作成・公開もできるRobloxは「ゲーム版YouTube」として子どもの支持を集めるようになり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックもあって急成長を遂げました。2021年3月には時価総額が382億ドル(当時のレートで約4兆1400億円)に達し、ニューヨーク証券取引所に上場しました。
ところが、多くの子どもが遊んでいるRobloxには小児性愛者たちも集まってきているそうで、すでに数多くの犯罪者が起訴されています。たとえば2020年9月、性犯罪者として情報登録されているClinton McElroyという男が、8歳の少女に対してRobloxのゲーム内通貨である「Robux」と引き換えに「性的なビデオ」を送るよう言い寄ったとして逮捕されました。
また2021年6月にはRon Machlufという男が、Robloxのチャットを「7歳~12歳の数人の少女を誘惑し、性犯罪を犯すために」使用したとして起訴されました。Machlufも少女に対し、部分的なヌード写真と引き換えにRobuxを与えていたとのこと。その後も断続的にRobloxを用いた性犯罪者が警察に逮捕されており、中にはゲーム内で少女になりすまして被害者に近づいたケースもあったと報じられています。
Robloxにおける小児性愛者の問題は、Roblox内でプレイできるゲームを公開している開発者コミュニティにも根付いているとのこと。2017年には「jaredpogi123kaba」というユーザーが、コミュニティフォーラムに違法な性的児童虐待サイトにリンクするコンテンツを多数投稿したことから、フォーラムが閉鎖される事態となりました。また、かつて最も優れたRoblox開発者に送られる「Bloxy賞」を受賞した「MisterObvious」というユーザーは、未成年の少女に性的なコンテンツの送信を要求したことを示すビデオ・オーディオ・テキストが明るみに出されました。
さらにDorsey氏は、Robloxの問題はユーザー側だけでなく管理者側にもあると指摘。たとえばRobloxの信頼&安全部門の管理職であるBob Pieron氏は、Twitterでカートゥーンの動物キャラクターの性的画像を投稿するアカウントや、性的なコスプレイヤーのアカウントをフォローしていることが暴露されています。