「猛暑が続いていますが、昨年の夏に30分間モバイルバッテリーを車内に放置した結果がこちらです」――。そんな文言とともに、焼け焦げた車のシートの写真を載せたツイッターの投稿が注目を集めました。ツイート主に話を聞くとともに、モバイルバッテリーの事故について取材しました。
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モバイルバッテリーが高温で発火
「恐ろしすぎます」
「猛暑が続いていますが、昨年の夏に30分間モバイルバッテリーを車内に放置した結果がこちらです」「みなさんはお気をつけください」投稿したのは、ライター兼フォトグラファーの中嶋あずささん。普段は、料理やイベントの撮影、カフェの取材などを手がけています。風景写真が趣味で、インスタグラム(https://t.co/l2tS5xw8Xy)にも投稿しています。注意を呼びかける投稿をしたのは今月1日。真っ黒になった車のシートの写真に衝撃が広がり、リツイートは10万件を超えました。モバイルバッテリーは、スマートフォンなどを充電できるため、急速に普及しています。身近なアイテムが引き起こした火災に「恐ろしすぎます」などのコメントが寄せられました。ほかに「俺の隣の車はモバイルバッテリーの放置で全焼」と似たようなケースの報告もありました。
廃車に
中嶋さんによると、写真の撮影は昨年8月。モバイルバッテリーは、主にスマホ用に使っていたそうです。スーパーの駐車場に車を止め、30分から1時間ほど買い物をして戻りました。すると、車内の異変に気づいたそうです。
「衝撃」「圧力」「熱」に注意
消費者庁によると、モバイルバッテリーの多くにリチウムイオン電池が使われているそうです。リチウムイオン電池は、軽くて大きな電力を得られます。ただ、電池の内部が変形すると、発煙や発火につながるおそれがあります。ポケットの中で押されたり、炎天下の車内に放置されたりすることで内部が変形、破損するリスクがあることから、「『衝撃』『圧力』『熱』には特に注意してください」と呼びかけています。
ご注意ください
消費者庁はほかにも、事故を防ぐために次のような注意点を挙げています。
・リコールされた製品ではないか、同庁のリコール情報サイト(https://www.recall.caa.go.jp)で確認する。
・買う際は技術基準を満たしたことを示す「PSEマーク」付きの製品か確認する。
・充電用コネクターの破損や水ぬれに注意する。
旅行や帰省で、モバイルバッテリーを利用する機会が増えるかもしれません。どうかご注意ください。